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「トンマッコルへようこそ」

「トンマッコルへようこそ」_b0026323_0232624.jpgまたまた素敵な作品に出会いました。「トンマッコルへようこそ」。朝鮮戦争の最中に、敵対関係にある韓国軍、人民軍の兵士たちが自給自足の平和な村「トンマッコリ」に迷い込み、村民たちの純朴さに触れて、人としての幸せや尊厳を見つめ直すといったストーリー。
トンマッコルは架空の村。「そんなことはありえない」とツッコミたくなる強引な設定や描写もあるが、ファンタジーとしては上質で、観ていてとても心地よかった。でも、ハッピーエンドではないんだよ。戦闘シーンや殺戮シーンは目を背けたくなるほどリアルに描かれているし、やるせないラストシーンには号泣してしまった。
朝鮮戦争をテーマにした韓国映画としては「ブラザーフッド」が記憶に新しいが、個人的には「トンマッコル」のほうが好き。政治的あるいは思想的な匂いを感じさせずに、感覚のレベルで、戦争の是非などについて問題提議できるのは「エンターテインメントならではの力」だと思うから…。この監督(パク・クァンヒョン)は、まだ37歳らしいが、それをよくわかっている人だと思う。俳優たちも素晴らしかったです。

でも、上映中、隣に座ったオバサン二人がうるさくって…。ケータイが鳴ったり、メールを読んだり、おしゃべりしたり、ガサゴサと音を立てながらお菓子を食べたり…。どうにも我慢ならずに「静かにしてください」と声をかけたが、静かにしてくれたのは5分ほどで…。いわゆる韓流スター映画ではないから、感情移入できなかったのかな?
by mulamoto-ex | 2006-11-27 00:24
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